最終間氷期以降の地球表層システムを理解する上で,東南極氷床の変遷や変動メカニズムを解明することは重要です。
国立極地研究所 石輪さん(固体地球班・研究協力者)を中心とする研究グループは、これまで報告されている海水準記録を再評価し、GIAモデル(Glacial Isostatic Adjustment)により氷期の東南極氷床の変動史を制約しました。その結果、全球的な氷床拡大期である最終氷期最盛期以前に東南極氷床の一部が最大量に達していた可能性が示されました。この成果によって、氷期における南極氷床変動メカニズムの解明につながると期待されます。
この成果は、「Geology」に掲載されました。