新学術メンバーの方々が第63次南極地域観測隊として、南極へ向けて出発しています。
【先遣隊】氷床班(内陸ドームふじチーム) 本山秀明(極地研)、中澤文男(極地研)、井上崚(総研大学生)
【本隊】氷床班(内陸ドームふじチーム) 津滝俊(極地研)、大谷昂(弘前大学生)
沿岸から内陸にかけて、雪尺(雪に差した竹竿)やドローン、GPS、氷床レーダーなどを用いて、氷床の表面質量収支や表面形状、基盤の地形や状態などに関わる観測を行います。また、次の深層アイスコア掘削の地点を選定するための氷床レーダー探査や、各地点での表面雪の物理特性の観測や雪試料の採取を行います。内陸への物資や燃料の輸送を強化するため、今回初めてドームふじへの往復を同じシーズンに2回行うので、先遣隊(飛行機)と本隊(しらせ)に分かれて行動しています。
【本隊】
氷床班 澤柿教伸(法政大学)
副隊長兼越冬隊長として参加し、観測隊全体の統括や、各観測を円滑に進めるための多方面との調整にあたっています。
氷床班(沿岸ラングホブデ氷河チーム) 杉山慎(北大低温研)、箕輪昌紘(北大低温研)、近藤研(北大学生)
氷床縁辺部における氷床と海洋の相互作用を研究するため、ラングホブデ氷河にキャンプを張り、熱水掘削により数百メートルの厚さの氷の底部まで穴を開け、氷河内部や底面の温度、水圧、水質の観測や堆積物の採取などを行います。また、氷河の表面において氷の流動や形状などの観測を行います。
固体地球班 新谷昌人(東大地震研)、岡大輔(道総研):昭和基地と周辺沿岸域での絶対重力測定
公募研究 渡辺豊(北大)、李勃豊(北大):炭酸系パラメーターを中心とした沿岸域の海洋物理・化学的観測、係留系回収・設置
【別動隊(海鷹丸)】
生態系班 真壁竜介(極地研):基本観測、海洋生態系モニタリング、固定液による動物プランクトン収縮の把握
黒沢則夫(創価大):季節海氷域生態系表層の生物構造
底層水班 北出裕二郎(海洋大):基本観測、一般研究観測で設置してある係留系回収
生態系班 高橋邦夫(極地研):基本観測、海洋生態系モニタリング
観測の様子はこちらからご覧いただけます。。