北見工業大学 佐藤さん(公募・研究代表)、国立極地研究所 猪上さん(公募・研究代表)を中心とする国際研究チームは、中緯度のオーストラリア南東部に位置するタスマン海の水温の経年変動に着目し、南極半島の気温上昇に与える影響を調べました。タスマン海の水温が高くなると、南極大陸周辺の上空に存在する強風域が通常の年より南極側にずれます。その結果、本来ニュージーランドの東側を通過していた低気圧は、タスマン海の水温が高い年に南極周辺に到達しやすくなり、南極半島に高温をもたらす大気場が形成されやすくなることがわかりました。
この成果は、「Nature Communications」誌に掲載されました。
タイトル:Antarctic Peninsula warm winters influenced by Tasman Sea temperatures
著者:佐藤和敏(北見工業大学), 猪上淳(国立極地研究所), Ian Simmonds(メルボルン大学), Irina Rudeva(豪州気象局)
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北見工業大学プレスリリース
国立極地研究所プレスリリース
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